イノサンミュージカルDVDは無事届くのか?トラブルと観劇の感想

アイキャッチ イノサンミュージカル舞台

イノサンmusicaleは坂本眞一氏の人気漫画『イノサン』とその続編の『イノサン Rouge(ルージュ)』を原作としたミュージカル。

演出に宮本亜門氏をむかえ、歌手の中島美嘉さんが主演。脇は人気声優の梶裕貴さんや女優の浅野ゆう子さんが固めるという豪華さで、通常の2.5次元舞台とはスケールの異なったミュージカル作品。
イノサンミュージカルのキャスト写真

2020年1月14日公演まで1ヶ月を切っていたパリ公演が突然中止を発表されたことが大きなニュースになりました。

私は原作の漫画『イノサン』『イノサンRouge』の大ファンで、最初にミュージカル化が発表された時は大喜び!
チケット争奪戦にも何とか勝ち、1回だけでしたが観劇できました。

今回はイノサンミュージカルの数々のトラブルを紹介するとともに、原作ファンとしての観劇の感想を正直に書いていきます。

イノサンミュージカルのDVDはどこで買える?

イノサンミュージカルのDVDはAmazon等の通販サイトでの取り扱いはなく、公式サイトのグッズ購入ページからのみ購入できます。

Wキャストのアラン役が武田航平さんver.か梶裕貴さんver.の2種類あり、どちらも¥12,000(税込/送料込)

発売は2020年夏を予定していましたが9月上旬に延期されました。

イノサンミュージカル数々のトラブル

このイノサンミュージカルのDVD、本当に届くのか正直不安です。
なぜならこのミュージカルはパリ公演中止の他にも運営のトラブルが相次いでいるのです。

誰も知らないチケット最速先行

今回のチケットの最速先行(各ファンクラブ先行は除く)を知ったのは原作者坂本先生のこのツイートでした。


このチケット情報は公式HPにもミュージカル公式Twitterにも、公式メルマガにも掲載されていませんでした。原作者の先生でさえ知らない最速先行とは……。
その後出演者が発表されてからようやくポツリポツリと販売情報が流れ始めました。ちなみに出演者が未発表のままチケット販売が開始されること自体は珍しくないです(たいてい応募締め切り前には発表されます)

ゴタゴタのDVD販売

イノサンミュージカルのDVDはカード決済は使えず、何ともアナログな銀行振込!!

私は公式HPにより注文後、メールにて銀行振込の口座が届きました。(現在はAmazonPayも使えます)

公演中に申し込み用紙が配られていましたが、その際には支払い方法すら決まっていなかったようです。

そして入金後こんなメールが

イノサンDVD購入7メール

そういえば購入ページにWキャストを選ぶ欄がありませんでした。

私のようにHPから注文した人は全員、メールでどちらのキャストか運営に返信しなければいけなかったようです。

送る側も面倒ですし確認する運営側も大変ですよね。(現在はHPの購入欄でキャスト選択が出来るようになっています)

ちなみに私は「梶裕貴さんでお願いします」と返信しましたが、その件の完了メールは届きませんでした。

振込前の完了メールも届かない人が大勢いたようです


このツイートの返信欄を見てみると、運営は1人ずつ個別にDMでメールアドレス確認をしていたよう。これもまた何ともアナログなお仕事で…(笑)

パリ公演中止

・武田航平さん降板


京公演千秋楽の翌日2019年12月11日キャストの武田航平さんが降板するというトラブルがありました。

その理由は「主催のスケジュール調整が至らず」と書かれています。

 

・パリ公演のチケットは?

パリ公演、チケット付きのオフィシャルツアーの販売はありましたが、チケット単独の販売情報が一切ありませんでした。

しかも、そのオフィシャルツアーの締め切りは東京公演の初日よりも前。

つまり舞台の出来を一切確認できずに20万ほどのツアーを申し込まなければならなかったのです。

 

・パリ公演中止

公演まで1ヶ月を切っていた2020年1月14日、パリ公演の中止が発表されました。中止の理由は明かされていません。


公演間近になっても降板キャストの代役や現地でのチケット、会場などの詳細が一切発表されず発表前から「中止なのでは?」という問い合わせが多数寄せられていました。

 

 

トラブルの原因はプロデューサー?

公演中止の理由はプロデューサーが原因と噂されています。真実は定かではありませんが、公演やDVD等のグッズ販売も行う運営会社の責任者もこのプロデューサーであることから、一連のトラブルの原因に深く関わっていることは確かだと思います。

イノサンミュージカル運営会社情報

 

他にも東京公演中にキャストの1人が病気で降板となったり、脚本が出来上がったのが公演の数日前だったとのトラブル情報もあります。

イノサンミュージカルの感想

イノサンミュージカルの内容について。原作ファン目線から書いていきます。

内容やキャスト写真が見たい方はこちらの記事を参照ください。

イノサンミュージカルは「虚無」なのか?

ミュージカル冒頭、舞台上に現れるのは中世ヨーロッパではなく現代の日本の高校。

原作でも現代高校パロ的なシーンはあったものの、初っ端から原作とは全く異なるシーンに驚きました。

主人公たちがいる中世パリの鬱屈した世界現代日本の閉鎖的な教室で表現する、その考えは十分理解できました。

しかし、そのシーンが長い長い!
目の前で繰り広げられるのはただの高校生の休み時間。セリフや場面展開は皆無、ただ友達同士でただおしゃべりしたり遊んだり……。

(……私は一体、何を見せられているんだ?どこを見たら良いんだ?)

そう思いながら、とりあえずお気に入りの役者さんの顔をオペラグラスで拡大して眺めるなどしていましたが、制服姿だと知らない役者さんはどれが誰なのか全く区別がつきませんでした。

この冒頭のシーンで私は正直「チケット1枚しか買えなくてよかった」と思ってしまいました。

イノサンミュージカルは「虚無」(つまらない舞台に言われる言葉)との意見も見かけますが、冒頭のこのシーンはまさに「虚無」の時間でした。

これが宮本亜門氏の世界なのかなぁとも考えていました。

 

主演の中島美嘉さんは原作の大ファンでビジュアルもマリーにそっくり。

ただ殺陣のシーンは少しおぼつかなさが感じられ、マリーの男をもひれ伏すような力強さは見られませんでした。

歌はもちろん上手なのですが、彼女自身の歌声は張り上げるようなものではないので、迫力は感じられませんでした。

ただ、仕草や立ち姿はとてもカッコよく、マリーの異質なやさぐれた雰囲気はとてもよく出ていたと思います。

 

全体的にも原作にはない展開やキャラクター設定も多かったです。浅野ゆう子さんのラップ調の歌を聴けたのは貴重な経験だったと思います。

 

特にぶっ飛んでいたのはマリーアントワネットの愛人フェルゼン伯爵。

ビジュアル写真では原作通りの美しさで登場を楽しみにしていたのですが、登場したら下半身はなぜかホットパンツ(笑)原作ではそんなファッションしていません。

でも面白かったのでDVDで見返すのが楽しみです。

ベルサイユ宮殿やギロチン台や飛び散る血しぶきなど豪華なセットを期待していましたが、会場の狭さもあってかセットは簡素なものでした。

処刑シーンも原作のようにド派手で華やかなものは見られませんでした。

斬新で型破りな会場

一方で私が良いと思ったのは斬新な会場づくりです。

まずは会場でのお酒の販売(客席持ち込みOK)

そして原作ファンとして嬉しいのは会場トイレに原作者坂本先生のアートがあったところ。

ロビーにも巨大なパネルが!

イノサンミュージカル会場
ロビーでは休憩時間に幕間劇が繰り広げられており、舞台上だけでなく会場全体がエンターテインメント空間として作られていました。観客が上演時間以外にも夢から覚めることがないような工夫は素敵だと思います。

まとめ

演目内容がつまらないとか原作が反映されていないという点は、ファンとしては少し残念でしたが、批判すべきだとは思いません。

閉鎖的な世界からの解放、自由を手に入れるという物語の根源にあるテーマは伝わりました。

そして何より原作の『イノサン』こそ限りなくロックで型破りな作品だからです。

主人公の1人で中島美嘉さんが演じたマリー・ジョセフサンソンは「女」という枠にとらわれず、ファッションも生き方もとにかく自由。当時の世の中を支配していた貴族階級を壊滅させようと戦います。

マリージョセフサンソンの絵

そして『イノサン』という漫画自体もミュージカル調の展開や現代パロ、読者に語り掛ける登場人物など型破りな表現が用いられています。

しかしその基盤には史実とオリジナルを上手く織り交ぜた魅力的なキャラクターやストーリー展開、そして坂本先生の圧倒的な画力があってこそなのです。

つまり型破りな作品作りが許されるのは、そこを支える基盤がしっかりしているからこそ。

それに比べてイノサンミュージカルはキャストのスケジュール調整、チケットやグッズの販売方法など基本的なものが欠けていたのが残念に思います。

ただの原作者のワガママを言わせてもらうならば、もう一度きちんとした運営会社のもと、できればミュージカル俳優をキャストに演じていただきたい。

しっかりとした基盤のもと、あの豪華で型破りな世界を見せてほしいと願ってしまいます。

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